オーダーメイドテーブルの制作事例|チェリー材×麻の葉の寄木天板、世界にひとつの一点物

「これ、どうやって作ったんですか?」

埼玉・東松山にあるぷらすの事務所に来てくださった方が、まず足を止めるのがこのテーブルです。
いちばん多くいただくこの質問に、今日はきちんとお答えしたいと思います。

先日の「自社事務所が完成しました」では全体の雰囲気をお伝えしました。

ここからは作品ごとにご紹介していきます。
第1弾は、事務所の主役であるチェリー材のオーダーメイドテーブルです。

執務に使っている大きなテーブルですが、つくり方はダイニングテーブルや会議テーブルのオーダーとまったく同じ。「世界にひとつのテーブルをつくりたい」と考えている方の参考になればうれしいです。

チェリー材のメインテーブルと打ち合わせスペース
目次

はじまりは「なんか面白いことない?」

このテーブルづくりは、きっちりした図面から始まったわけではありません。
「こんなことしたいんだよね。なんか面白いことない?」——そんな職人同士の何気ない会話がスタートでした。

せっかく自分たちの事務所に置くテーブルなら、普段のお仕事ではなかなか挑戦できないことをやってみたい。
木の色の違いを絵の具のように使ったら、どんな模様が描けるだろう。

そんな遊び心から、アイデアがどんどん膨らんでいきました。
確かな技術を土台に、職人が思いきり遊び心を発揮した逸品。
それがこのテーブルです。

テーマは「夜空にひらく花火」

このテーブルのイメージは、長岡の花火大会(フェニックス)です。深い色のウェンジ材(両サイドの天板はチェリー材)を夜空に見立て、そこに色とりどりの木が広がっていくように。

天板には、日本の伝統的な幾何学模様「麻の葉」を入れています。
その一つひとつに埋めた木のチップは、約2,700枚。
上にはガラスを乗せ、模様を守りながら奥行きと落ち着いた艶を出しています。

頭上のペンダント照明や、天板のスリットなど、「そこに座ったときにどう見えるか」まで含めて設計しました。

麻の葉模様に木のチップを埋めたオーダーメイドテーブルの天板

オーダーメイドテーブルができるまで|制作の流れ

① 突板をレーザーで「麻の葉」にくり抜く

麻の葉というと、細い木の部材を組み合わせる「組子」を思い浮かべる方も多いかもしれません。
このテーブルはそうではなく、薄い木の板(突板)をレーザー加工機で麻の葉の柄にくり抜き、その穴に別の木を埋めていくやり方でつくっています。

仕上がりは寄木細工のようにも見えますが、模様をくり抜いて木をはめ込む、象嵌(ぞうがん)に近い技法です。
今回はコスト面も考慮して組子にはしませんでしたが、組子でのご対応も可能です。

② 約2,700枚のチップを、1枚ずつ手で埋める

くり抜いた穴に、木のチップを1枚ずつ手作業で埋め込んでいきます。
この工程だけで1か月弱。
夕方から作業台に向かい、大きなパズルを解くような感覚で、少しずつ模様を形にしていきました。

③ 約18〜19種類の木で、色のバランスを整える

チップには、紫色の木肌が特徴のパープルハートをはじめ、約18〜19種類の木を使っています。
塗装をすると木の色はぐっと濃くなるため、作業中は水で濡らしたタオルで拭いて「塗った後の色」を確かめながら、どこにどの木を置くかを決めていきました。

同じ種類の木でも、1枚ごとに色も木目も違います。
だからこのテーブルは、同じものをもう一度つくることはできない一点物です。

正直に言って、100点満点の出来です。
職人の遊び心と技術を詰め込んだ、自信を持ってお見せできる逸品のオーダーメイドテーブルです。

チップを埋めた天板が通るメインテーブル全体

④ チェリー材の本体と特注の脚に組み合わせる

両サイドの天板と本体にはチェリー材を、脚はこのテーブルのために特注しました。チェリーは使い込むほどに色が深まっていく木。年月とともに、テーブル全体の表情も少しずつ変わっていきます。

チェリー材のオーダーメイドテーブルと麻の葉模様の天板

ダイニングテーブル・会議テーブルのオーダーにも

正直に言うと、このテーブルは手間も時間も、普通の家具とは桁違いにかかっています。それでもつくったのは、「木でここまでできる」を、実物で見てもらいたかったからです。

ご自宅のダイニングテーブル、会社の会議テーブル、店舗のカウンター、ホテルや旅館のラウンジ。サイズや木の種類、模様の入れ方まで、置く場所と使い方に合わせて一からつくれるのがオーダーメイドの良さです。「その場所の顔になる家具がほしい」というご相談に、このテーブルで培った考え方と技術を活かしていきます。

埼玉の事務所で、実物をご覧いただけます

写真では、どうしても伝えきれないものがあります。ガラス越しに見る木の色、角度によって変わる艶、チップ1枚ごとの木目。ぜひ、事務所で実際に座って、確かめてみてください。

造作家具やオーダーテーブルのご相談も、その場でお伺いします。
「ちょっと見てみたい」だけでも、お気軽にご連絡ください。

これまでの実績は制作実績のページで、ご来場のご予約・ご相談はお問い合わせからどうぞ。

信頼をつなぎ、価値をつくる。
これからも誠実に、目の前の現場に向き合っていきます。

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